2016/04/24

なぜ届かない?支援物資

物資が届いていないのではなく、正確な情報がしっかり届いていないのです。

全国から集った支援物資は、各避難所など行く先々でみなさんが困らないよう、被災度の少ない所にいったん集積し、丁寧に仕訳して、必要な物が必要な分量しっかり届くようにしています。

また、人員も不足しているので、仕分けや物資の輸送に時間がかかるんです。
ですから、必ず届きますのでお待ちください。

ってなぜマスコミは伝えない?

不足ばっかりを唱えるマスコミ。
マスコミの役割って何なのでしょうか?
的確な情報を迅速に確実に届けてもらいたい。
そういうところをマスコミ各社は、しっかり考えていただきたい。

2016/04/20

支援物資配送の心得。

「とりあえず何か送ろう!」は「×:ダメ」です。

情報収集とニーズの先読みが大切。
必要なものを必要な分だけ、必要な時にまとまった量を届ける。
被災地域の経済も考える。

実は「救援物資は第二の災害」といわれるほど、現地にとっては厄介な存在です。

全国から怒涛の如く送られてくる物資の整理や避難所への発送は、自治体・社協職員やボランティアなどが人海戦術で行います。

4トントラックで段ボール梱包満載の荷物が届き、降ろし荷ほどきし、ざっと何が入ってるか確認している頃にまたトラックが到着する。そのような状態で、物資の仕訳を行い、消費期限や個数をチェックする。
そして、まとまった量が揃ったときに、物資が重複しないよう避難所に配送する。
というのの繰り返しでした。

保管は、体育館や倉庫、屋根のない公園などで様々です。

とは言えども、1993年北海道南西沖地震の被災地・奥尻島では、救援物資5,000トンの保管のために1,000平方メートルの仮設倉庫を3,700万円かけて建築し、さらに仕分の結果、衣類(タンスの肥やし)を中心とする1,200トンが不要と判断され、カビや腐敗など衛生面の問題から焼却処分となり、これに560万円の予算投入という過去があります。

発災直後、避難所、仮設住宅と必要な物資も気持ちや時と場所で刻々と変わります。
また、避難所となると、まとまった量が必要となりますし、さらにいろんな要望に答えようとすると、キリが無くなります。
過剰な支援は控えて、最低限、衣・食・住と衛生面に関するものだけにしましょう。

例えば、東日本大震災・津波の時での話・・・。
「適当な食料や古着を送るのは、やめてください…とても迷惑でした。」

個人が段ボール数箱分程度の支援物資を送るのは、仕分けや保管の手間がかかりました。

賞味期限切れの食べ物、生野菜・果物もありました…。
集団食中毒の可能性もあるので、ほとんどが避難所に届けられませんでした。

衣類に関しては、タンスの肥やし的な古着も大量に来てしまい、最終的には古着屋さんへの買い取りや、夜の暖をとるための燃料(焼却)となったりしました。
衣類は、某衣料品メーカーさんが新品を無料で配布したとたん、古着のニーズは一気に無くなりました。

他にも、処分しきれない行く宛が無くなったニーズ切れで備蓄できない新品支援物資は、売却され義援金となりました。

移送に関しては、4トントラックに満載する物資を自力で運搬し、かつ被災地のニーズをダイレクトに収拾するルート(団体・企業のネットワーク)を持っていないのであれば、物ではなくて「お金:募金・義援金」を送るようにしましょう。

実際問題として、物資を送るというのは、購買活動がなくなることに繋がるので、現地の商店街やスーパーなどの地域経済を潰しかねないのです。
被災地の経済を回せるよう、支援金や募金も活用しましょう!



私が東日本大震災・津波発災1か月後行っていた「地元商店街・地域経済も守る」取り組み。
NPO法人ふれあいステーション・あい「地元商店を活用した被災者支援」

NHKニュースにも何度も取り上げてられました。

2016/04/19

災害ボランティア心得。

下記のことを心得て、けして無理はせず、けがや事件・事故に巻き込まれないよう、元気に活動しましょう。


法令遵守。自己完結。
郷に入っては郷に従え。


◇情報収集
被災地の官公庁(都道府県庁・市町村役場)やボランティアセンター(各社会福祉協議会)に直接電話やメールをすることは控えましょう。
公式ホームページや公式SNSなどで情報収集する。

◇食事・宿泊
自己負担です。
避難所やボランティアセンターには泊まれません。
付近で被害のなかったホテル・民宿を利用するか、周囲への迷惑にならないように自動車での宿泊、寝袋・テントを持参しキャンプ場など自力で確保する。

◇交通手段
自己負担です。
運休や通行止め、欠航などの状況を見定め自力で確保する。
現地ではレンタカーは不足しがちで、ガソリンなど燃料も入手しにくい。
帰りの手段も忘れずに。

◇服装・携行品
服装は長袖・長ズボンの作業着、帽子、作業用ゴーグル、防じんマスク、軍手、ゴム長靴や安全靴、ビニール製スリッパなどが適している。携行品はタオル、ラジオ、簡易救急セット、携帯電話、飲料、弁当、塩あめ、使い捨てカイロなど。

◇保険
万が一の事故やけがに備え、出発地の社会福祉協議会でボランティア活動保険に必ず加入する。

◇保護者の同意
保護者や引率者が同行しない高校生以下は、保護者のハンコを押した同意書が必要。

◇活動中の注意
法令遵守。
現地の災害ボランティアセンターのルールやリーダーの指示に従う、ゴミは必ず持ち帰る。
自分の身は自分で守る。
待機するときは待機する、休むときは休む、休息・睡眠も重要です。


2016/04/18

様々連絡調整業務が5年前のようである。

災害ボランティアセンターへののボランティア受入の体制づくりと捌き方・センターの操縦ノウハウは伝えれた。
意識高い系の変な活動家の意見にとらわれず「郷に入っては郷に従え」ただそれだけである。
地元のことを知っているのは地元の方々だから。それをしっかりもつことが一番大事。